魚を釣りやすい距離とタナへ呼ぶ
今回釣行に出かけてもらったのはNamiさんファミリー。よく釣りには出かけているが、お母さんのNami さんはルアーメインでタイラバやジギングなどを楽しんでいるそうで、お子さんのRionaちゃん、Kairiくんとの釣りに行くときはちょい投げくらい。そんな3人に「フカセ釣り」を楽しんでもらうことにした。
「フカセ釣りってマキエを撒く釣りですよね?子どもたちにできるものなんですか?」
Namiさんのイメージでは、マキエヒシャクと磯竿を駆使して大きなチヌやグレを狙うというものだが、今回挑戦してもらうのはノベ竿を使ったフカセ釣り。難しい操作もないとっても簡単な釣りなのである。
まずはマキエを撒いてもらう。『キザミッコ』をバッカンに移し、シャクで2、3杯撒く。2mくらい沖にオキアミが着水。するとそれまで魚がチラホラ見えていたくらいだったのにどこから現れたのか一気に群れてきた。オキアミの集魚効果恐るべし!である。「すっごい魚だー!」
子どもたちも魚が群れでオキアミを取り合う光景に大興奮。ちなみに集まっている魚をチェックしてみると小型のクロにバリ、ベラ、カワハギ、フグ、サンバソウ、シマイサキに小型のタイ。釣り場にいたベテランさんの話では潮回りで小アジも混じるとのこと。「そうか、マキエで釣りやすい所に魚を呼んで釣るんですね。これなら子どもたちも釣れそう」
※1 3kgあれば、朝からお昼くらいまで楽しめる
※2 『キザミッコ』は冷凍状態からすぐに使える。解凍の手間がないのでおすすめ
※3 オキアミに配合エサをくわえると集魚力がさらにアップ。まとまりが出て飛距離も出しやすくなる
ノベ竿の仕掛けをセットする。道糸に小型の棒ウキをセット。サルカンで75cmほどにカットしたハリスを結束し、グレバリの4号を結んで完成。ウキからハリまでは1・2mほどに設定。ウキ釣りだが、近くを釣るし、水の透明度が高いのでほとんど見釣り状態である。
入れ食い満喫
ハリに『生イキくんクリスタルハード』のMサイズをセットして投入。マキエをそこに被せる。すると沈み切る前にクロがサシエに食いついて潜り、そのままウキも引き込まれて竿が小気味よい曲がり。手の平サイズのクロをキャッチした。
「やったー!」
ほこらしそうなKairiくん。これで対抗心が燃え上がったのがRionaちゃん。わたしのほうが大きいのを釣る!とマキエを投入して仕掛けを投げ込む。このとき、お見事だったのが、マキエに群がったアイゴとグレの所から少し離れた場所に仕掛けを入れたこと。おかげで小型のタイがヒットして楽しませてくれた。
※1 初めてのグレ。ノベ竿なら持ち上げるだけでOK。子どもも楽しめる
※2 釣れる魚を目の前 にすると燃えるのが子ども。ということでRionaちゃんチャレンジ!※3 Kairiくんもそれを見てやる気に!
※4 魚はすでにやる気まんまん。なのであとは釣るだけ
※5 さすがに1人は厳しいのでママがサポート。いい曲がりです
※6 「変な魚が見える」と狙ったらコレ。マハタの子だ
「ホント、入れ食いですね!」
実はこの日、周囲で投げ釣りをしている人たちもいたが、潮がよくないのか、ほとんど釣れていなかった。見学に来た人も「ここだけよく釣れているんですね~」と驚いていた。オキアミの効果をまざまざと感じることができる。
こうして釣果は食べるぶんだけ魚をキープして納竿。終始入れ食いだったので、みなさん大満足。「また来ようね!」と笑顔で釣り場をあとにしたのだった。
※1 バッカンで生かしておいて小型はリリース
※2 「タイも釣れた! フカセ釣りってすごいんだね」とRionaちゃん。『オキアミくん』でのヒット
※3 ヨコスジフエダイ。こんな魚も浮いてきた